東京都
2022.12.09
東京から行ける離島、今回は猿島を紹介していきます。
いくつか離島はあるけれど、ひとまずサクっと体験したい!一泊する時間はないから日帰りで離島に行きたい!
そんな方におすすめなのが猿島です。
神奈川県横須賀からフェリーで10分ほどで着く小さな島、猿島の魅力を見てみましょう。
【猿島って?】
猿島は東京湾に浮かぶ、手つかずの自然が残ったままの無人島です。旧日本軍が要塞として使用していたため、終戦までは一般の人の立ち入りは禁止されていました。そのためそのままの自然だけでなく、旧日本軍の建設した大砲台跡やトンネル、トイレ跡や軍舎跡を見ることができます。
またBBQや海水浴場の開設、釣り大会の開催もある為年間を通して多くの人が観光に訪れます。宿泊やキャンプは禁止されていますのでご注意ください。
【アクセス】
猿島へは、横須賀の三笠ターミナルからでる定期船でアクセス可能です。
細かいアドレスなどは下記の通りです。
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★猿島
〒238-0019
横須賀市猿島1
TEL:046-825-7144
入園料金:大人250円 小中学生130円
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★三笠ターミナル
〒238-0004
神奈川県横須賀市小川町27-16
TEL:046-825-7144
乗船料往復:大人中学生750円 小学生370円
営業時間:3/1〜10/31 0900〜1730
11/1〜2/30 0900〜1630
往路復路共に1時間おきに運行しています。天候によって運行状況が変わりますのでHPのご確認をお願いします。
※初めての猿島観光には探索ツアーをおすすめいたします!
現地に詳しいガイドさんが、島の魅力を紹介してくれるこのツアーはどこを回ったら良いかわからない方や、詳しい説明を受けたい方にピッタリです。参加人数が多くても専用の機械とイヤホンを配布してくれますので、遠くて声が聞こえなかったなんてこともありません。
三笠ターミナルで往復のチケットを購入する際、探検ツアーに申し込むと少しお得になります!猿島到着後の申し込みは定価の案内になるのでご注意ください。
【猿島の歴史】
続いては猿島の魅力をお伝えするために、猿島の歴史をみてみましょう!
その歴史は縄文時代まで遡ります。かつて猿島と本土は陸続きだったため、居住していた痕跡はないものの、縄文土器が見つかっていることから、縄文時代の人々も狩りや私たちのようにバカンスに訪れていたのかもしれませんね。
また地層からは弥生時代の土器や石包丁も見つかっていることから、猿島は弥生時代でも人々の生活に寄り添った島だったということでしょう。
こうして陸続きだった猿島は長い年月を経て、地震の影響から本土からは切り離され無人の離島となっていきます。
そして時は経ち鎌倉時代、この頃の猿島は「豊島/としま」と呼ばれていました。
日蓮宗の宗祖、日蓮さんが1253年に千葉から鎌倉へ向かう航路の途中、嵐に遭遇してしまいます。
そのまま猿島へ流れつきましたが途方に暮れる日蓮さんの前に大きな白い猿が現れ、導かれるように島の奥にある洞窟に辿り着き、大きな白い猿のおかげで無事に嵐の夜を越えることができた、という逸話があります。このことから、豊島と呼ばれていた島は、猿島と呼ばれるようになったと伝えられています。
そこからさらに時は進み江戸幕末末期から第二次世界大戦までは戦争の要塞として存在していました。
江戸幕府の決定により、日本で最初の砲台場が建設されます。明治時代には日本陸軍により首都防衛の要となる要塞として本格的に戦争のための島へと姿を変えました。
数々の戦闘機をうち落とした大砲は、第二次世界大戦に入るとB29の登場により影を潜めます。そこでさらに性能の高い高射砲を5台設置し応戦していましたが、終戦と共に解体されていきました。この砲台跡は今でも猿島に鎮座していますのでぜひ見つけてみてください。
その後紆余曲折を経て、平成8年に民間人の立ち入りが禁止されていた猿島は解放され、航路の復活とともに海水浴場も再開され、現在では年間17万人もの来訪者があると言われております。
【猿島の見どころ】
ここからは猿島観光へ行った際に絶対に見て欲しい!!おすすめスポットを紹介していきます。
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・展望台
いろは坂と呼ばれる階段の設置してある坂を左右に曲がりながら登るとその頂上には展望台があります。
展望台からは横須賀港や横浜の街並みが見えたりと眺めは抜群です。
また、なんと言ってもこの展望台は仮面ライダーに登場するキャラクター、初代ショッカーの基地として撮影に使われており、仮面ライダーファンにとっては聖地と言っても過言ではありません。
現在は老朽化により中への立ち入りはできませんが、外からでもその歴史を感じることができます。
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・レンガ造り
猿島では至る所にレンガ造りの建築物を見ることができます。その中のいくつかを紹介いたします。
まずは発電所です。
下船して島内に足を踏み入れるとすぐにレンガ造りの発電所を発見できます。この発電所は明治時代日本軍により、総連レンガで建築されました。敵軍にみつかりにくい様おおよそ10メートルの建物で、赤いレンガの上から塗料を塗り黒くしています。
送電のない猿島は現在でもこの発電所が作り出した電気で島全体の電気を賄っています。現在も現役の発電所は歴史を感じられること間違いなしでしょう。
続いてはレンガの積み方です。明治17年に軍舎の壁として使用したレンガの積み方はレンガを縦と横を交互に積んでいるもので「フランス積み」と言います。この積み方は世界遺産にも登録されている富岡製糸場と同じ積み方で、日本では現存するフランス積みの建築物はかなり少なく、希少価値の高いものとされています。
その向かいにある明治32年に作られた石垣として使用されているレンガの積み方は一列ずつ縦と横を揃えた積み方で、これを「イギリス積み」といいます。これは赤レンガ倉庫と同じ積み方をしているので、ぜひ確認してみてください。
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・砲台跡
猿島といえばやはり1番歴史を感じられる場所は砲台跡でしょう。砲台跡を見ることで大砲の大きさや、その位置からどこを狙ってどう攻撃をしたのか、またそれと付随して弾薬庫や砲台までの道なども見学することができます。
また、終戦後アメリカ兵により破壊された砲台跡というものも見ることができます。当時の兵士がどのような動きで大砲発射までをしたのかを想像しながら見学するのも面白いかもしれません。
【猿島でBBQ!!】
観光がひと段落してお腹が空いたらBBQです。
下船後、桟橋を降りて少し歩くと、BBQ場が通年で設置されています。
夏には海水浴場の開設もあり、ビーチで行うBBQは解放感も相まって美味しさがより一層感じられること間違いなしでしょう。
猿島では火器や燃料の持ち込みが厳禁ですのでBBQの機材はレンタルをしてください。レンタルをする場合は要予約ですのでご注意ください。当日の空きがある場合は貸し出し可能です。
また、島内では食材の販売がないため事前に食材の買い出しが必要です。火器や燃料は持ち込み厳禁ですが、食材や飲み物は持ち込み可能ですので、乗船前にお好きな食材をたらふく準備してくださいね!
また、島内には大変きれいなエコステーションが2022年に設置されました。ゴミは6分別となり、資源を大切にするSDGsの活動にも力を入れています。
とってもかわいらしいエコステーションなのでこちらもぜひ覗いて欲しい場所の一つです。
BBQが終わった後の片付けもしっかり行い大切な自然を守りながら、BBQを楽しんでください。
猿島レンタルショップ
無人島の猿島なので売店などはないのかな、、、なんて思った方もいるのではないでしょうか。最後に猿島唯一のテイクアウト専門店「Oceans Kitchen」をご紹介いたします。
島内唯一ということもあり、アルコールやソフトドリンクはもちろん、横須賀名物軍艦カレーや地産地消のお料理、軽食やスイーツまで準備されています!
一階にあるショップで購入した後は浜辺で波の音を聞きながら食べるもよし、2階に上がればパラソル付きの椅子とテーブルがたくさんありますので、海や本島・船などを眺めながら食べるもよし、ここでしか味わえない美味しいものをここでしか味わえないロケーションで楽しんでください!
Oceans Kitchen
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