東京都
2019.10.25
私たちの生活に深く密接している海。
世界の70%以上は海に囲まれていて、各世界を繋いでいます。
特に日本は島国で海に囲まれています。
世界有数の海洋保有国であり、四季に恵まれた日本は、各季節ごとに旬の海の幸を楽しんでいます。
特にこれからの季節の秋はさんま、秋鮭、関サバ・・・。
冬になると鮟鱇、ぶり、金目鯛・・・。
楽しみな季節ですね♡
そんな身近な海ですが、まだまだ解明されていない謎がたくさんあるんです。
海洋の約95%は未だ謎に包まれていて、実は宇宙よりも不思議な世界。
「宇宙」と聞くと、壮大な謎に包まれ未知な領域と誰もがイメージするのに、「海」がそんな不思議だとはちょっと意外ですよね。
そこで今日は海の謎について少し紹介しようと思います。
突然ですが、世界で最も深い海溝は「マリアナ海溝」です。
「マリアナ海溝」は西大西洋のマリアナ諸島に位置する世界一深い海。
海溝全体は三日月型をしており、長さは2,500km以上!!
まだまだ研究中ではありますが、最新の調査では深さは10,000m以上にも及ぶことが解っています。
深さは10,000m以上と聞いてもピンとこないですよね!?
世界で1番高い山で有名なエベレスト。
エベレストの標高は8,848mなので、エベレストよりも2,000mも深いことになりますね。
すごい深さです・・・。
深海の測定は困難を極めるため、正確な数字を計るにはもう少し時間がかかりそうだと言われています。
人間が潜水で海底に潜るにはいくつかの問題があります。
まず、潜ると言っても方法は様々。
レジャーとしても人気のあるスキューバーダイビングは、圧縮した空気を使っていて、安全に潜水できるのは約30メートル程度。
世界大会も開催されているフリーダイビングでは、いわゆる素潜りで約70m程潜ることができます。
特殊な専門訓練や呼吸ガス、装備を追加をすれば100m程度までは潜れるとされています。
ちなみに、水深100mを超えた世界は”グラン・ブルー”と言われています。
”グラン・ブルー”意味は濃い青。
水深100mを映像で撮影すると、真っ暗に見えますが肉眼では深い深い青色に見えるんだとか。
1988年に、フランスとイタリアの合同で制作された映画「グランブルー」ではダイビングと海に生きる人たちを描き、大ヒットを記録しました。
フランス国内の観客動員数は1000万人、パリでは187週連続上映という大記録を打ち立てました。
187週連続上映はすごいですよね!
話が少しそれましたが、スキューバーダイビングやフリーダイビングは主に人力で潜るもの。
水圧等の問題があって100m程度までが限界ですが、さらに深く潜ろうとした場合は、潜水調査船や探査機が用いられます。
現在で最も深く潜れる潜水機は日本が開発した無人探査機の「ABISMO」。
水深10,258mまで達し、現時点で世界で唯一10,000m以上を探索できる潜水探査機とされています。
ちなみに有人探査機は6,000m以上まで潜れるものが世界に4機あり、日本が開発した「しんかい6500」も調査に活躍しています。
他の3機も潜航深度が6,000m程度とされています。
この6,000mという数値は世界の深海の約98%が探査可能であることとされているので、ある意味の基準数字になっているんですね。
・・・とは言ってもとても深い深い海の中。
海底地形の探索も進められていて、明らかになるのはまだ少し先になりそうですね。
そこに生物が生息しているのは、生息しているとしたら一体どんな生態なのか。
また、底に沈んでいるものはなんなのか、そもそもどんな環境なのか。
考え始めればきりがありません。
海の中の不思議をちょっとだけ紹介すると・・・
■1■海に沈んだ水中都市
かつては地上にあり、人々が生活をしていた都市。
それが噴火や地盤沈下などの天災やさまざまな原因によって海底に沈んでしまってなお、その形を残しまるでタイムカプセルのような幻想的な光景。
世界中至る所にこういった海中都市は存在しており、日本にも!
日本で有名なのと言えば、沖縄県与那国島で見つかった海底遺跡。
人工的に作られた遺跡なのは間違いないのですが、誰がいつ、どうやって何の目的で作ったのかは全て謎に包まれています。
さらに昔では考えられない高度な技術が使われていて、こういった謎に包まれたものを考古学ではよく”オーパーツ”と呼ばれています。
謎が謎を呼ぶミステリアスな水中遺跡。
それが世界にはたくさん存在しているんですねー。
本当に不思議です・・・。
■2■本当に存在する巨大魚
深海に住む魚の多くは未だ生体が解明されていません。
深海魚自体とても不思議な生き物です。
蟹もゾウリムシもなぜか巨大化!
巨大蟹として有名なタカアシガニは水族館で目にしたこともあるのではないでしょうか。
さらに大きい生き物として、巨大生物伝説の「クラーケン」のモデルとなったと言われているダイオウイカ。
体長は最大18m、体重は1t以上にもなると言われています!
基本的には深海に生息している世界最大級の無脊椎動物です。
幻の魚と言われている「竜宮の使い」も最大11mにもなる巨大深海魚。
深海に住む生物がなで巨大化するのかは未だ不明。
体が大きい方が代謝が少なく、食物を摂取する必要性がなくなる「クライバーの法則」や、冷たい環境の中で体から放射される熱をおさえ体温を保つ「ベルクマンの法則」。
いくつか生物学的理由は考えられていますが、詳細は解明されていません。
ただ、深海の暗さや冷たさ、食料の少なさが関係しているのではないかと考えられています。
■3■8,400mを超えると魚がいない
8,400mという境界ライン。
なぜ8,400mなのかは全く解っていません。
8,370m地点では見つけられた魚はいました。
でも8,400m地点にはいない・・・。
8,370m地点と8,400m地点の大きな違いは水圧!
30m潜るごとに、3気圧がかかると言われており、魚が生活をする上で耐えられる最大水圧の上限が8,370mなのかも。
でも水圧以外にも原因があるのかもしれませんね~。
■4■深海生物による光合成
小学校で学んだ光合成。
植物が太陽の光を使って空気中の二酸化炭素を吸収し、酸素を作ること。
地上の植物が当たり前のようにしている光合成ですが、太陽の光が到底届かない深い深い海の底で光合成をする生物が発見されました。
海底2,400mあたりで見つかったバクテリアです!
光合成には太陽の光エネルギーが必須とされてきたため、この発見は世界を震撼させました。
深海では貴重な酸素。
そこで生きる生き物にとってはとてもありがたいですが、なぜ、光合成ができるんでしょう?
研究者が今も解明に挑んでいる科学者の謎です。
どれも未知のものが多く「宇宙よりも不思議な世界」といわれるのもなんだかうなずけますね。
海に囲まれた島国の日本。
日本は世界有数の海洋保有国であり、私たちにとって海はなくてはならない存在ですよね。
よく知っているつもりになっていましたが、95%の謎に包まれているなんて・・・。
そしてその多くの謎が沈んでいるのが深海。
私たち人間が入り込むことさえ困難な世界。
その全ての謎が解明されるのはいつになるのでしょうか。
なんだかわくわくしますね。
海にまつわる不思議もほんの一部を今日は紹介しました。
身近だと思っていた海にこんなミステリーが隠されていたなんて・・・。
本当に不思議ですよね^^
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