海に彩りを与える珊瑚礁。
サンゴの周りには色とりどりの魚たちが集まり、とってもカラフル!
その華やかさは、海の中で輝く美しいアクセサリーのよう♡
サンゴのあるポイントは世界的にも人気のダイビングスポットですよね^ ^
そんな名前を聞けばほとんどの人がわかるサンゴ。
でも「その正体は?」と聞かれれば、正確に答えられる人は実は少ないんです!
そこで今日は、海に彩りを与えるサンゴの正体について教えちゃいます!!
まず、そもそもサンゴとは・・・
刺胞動物門に属する動物のうち、固い骨格を発達させるものである。
宝石になるものや、サンゴ礁を形成するものなどがある。
※Wikipedia参照
この説明だけでわかることは、
①動物であること
②サンゴは宝石にもなる
ということですね!
サンゴは動きがなく、枝分かれしているものもあることから、植物や鉱物などと思われている人もいますが、実はイソギンチャクやクラゲの仲間に分類される、刺胞(しほう)動物の一種です。
腔腸(こうちょう)動物とも言われているんですが、腔腸動物の最大の特徴は食べ物と排泄物が同じ口から出入りすること。
サンゴには、ポリプと呼ばれる触手のような本体があります。
わかりやすいイメージで言うと、イソギンチャクみたいな。
そのポリプの真ん中に口があって、食事も排泄も産卵すべてその口から行なっているんです!
その本体とは別に石灰質の骨格があって、1つのサンゴ自体は結構小さいです。
それがいくつも重なりに重なって『サンゴ礁』を作り出しています。
世界には確認されているだけでも約800種類ものサンゴが存在しています。
沖縄は、世界的にもサンゴの多い海域といわれていて、なんと約200種のサンゴがいるんです!!
こんなに密集している海域は世界的に見ても珍しいんですよ☆
そのため沖縄には海外からダイビングを目的とした観光客がたくさん訪れています。
たくさん種類があるサンゴですが、サンゴ礁を構成する造礁サンゴと単体で生息する非造礁サンゴの2つに分けられます。
造礁サンゴとは、石灰質の骨格をポリプと呼ばれる本体の下に作るサンゴのこと。
『サンゴ礁』は、石灰質の骨格が長い年月をかけて海底から海面近くまで積み重なりできた地形をいいます。
そこに新たなポリプを含むサンゴが生まれ、私たちがイメージするサンゴ礁を作り出しています。
つまり、『サンゴ礁』を作っているのは造礁サンゴだけなんです。
それに比べて非造礁サンゴは、モモイロサンゴやシロサンゴ、ベニサンゴなどの宝石としても使われるサンゴのこと。
その美しさはまさに自然が生み出した神秘♡
これらのサンゴたちは主に深海でひっそりと単体で生活しています。
そ
んはサンゴですが、動物でありながらも植物のように二酸化炭素を吸収し、酸素を放出するという働きもしています。
つまり、海中の環境を綺麗に整えてくれているわけなんです。
また、造礁サンゴは海面近くまで積み重なっているものもあり、大きな波が来た時にはそれを打ち消す防波堤のような役目も果たしてくれています。
サンゴは海の中を綺麗にするだけでなく、私たち人間の生活にも良い影響を与えてくれているんですね。
本当に貴重な存在です♡
しかし、そんなサンゴは海水の汚染や海水温の上昇などの原因により減少してしまっています。
私たちにとっても海の生き物たちにとってもなくてはならない存在のサンゴ。
その保護のために、サンゴの保護は世界的に見ても優先事項であり、研究が進められています。
今年、8月末ごろアメリカの水族館では大西洋に生息するサンゴの人工繁殖に初めて成功しました!!
これは国際ニュースにもなったほどのビッグニュースで、これでフロリダ沖のサンゴ礁の死滅を阻止できるかも?と期待されています。
今後の更なる研究に期待ですね☆
しかし、そもそもの減少問題の最大要因は、私たち人間が及ぼす環境汚染とそれに伴う地球温暖化です。
すぐさまどうにかなる問題ではないし、私たち一人ひとりの力で改善できることはほんの少し。
微々たる物かもしれません。
でも、その微々たる物の積み重ねで環境汚染を誘発しているのも紛れも無い事実。
私たち人間にとってもかけがえのない存在であるサンゴ。
サンゴがより行きやすい環境を整えることは綺麗な海を守るためにも繋がります。
ポイ捨てをしない。
ゴミを見つけたら拾う。
そんな些細なことでもいいから、サンゴを守るためにも始めたいですね!