いまさら聞けない?!紫外線と日焼け止めの種類・SPF?PA?

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日焼け止めはより数値の高いものを選んでおけば安心!そう思っている方もいるのではないでしょうか。
昨今日焼け止めの成分が珊瑚に大変な影響を及ぼしていることがわかってきています。
もちろん珊瑚に影響が出てきているということは、直接お肌に塗っている我々人間はもっと大変なことに?!!なんて心配になる方もいるかもしれません。
今からでも遅くありません。正しい知識を持って、自分に合った日焼け止めを選べる様、今回は本質的な紫外線と日焼け止めのお話をさせて頂きます。

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【なんで日焼け止めを塗るの?】

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ずばり日焼け止めを塗る理由は、太陽から降り注ぐ紫外線からお肌を守るためです!!
光老化という言葉をご存じでしょうか。人間の老化の8割は紫外線といわれるほど、紫外線は人体に影響を与えているのです。
加齢による老化は防ぎようがありませんが、その影響はたった2割!!
逆に言うと紫外線対策で8割も老化を防げる可能性があるではないですか!!

そんな紫外線にはUVA・UVB・UVCの3種類があるといわれています。

UVCは地上には届かないといわれているので、UVAとUVBについて詳しくみてみましょう。

・UVA

→1年中降り注いでおり、肌を黒くさせるサンタンを引き起こします。皮膚の真皮まで到達し、コラーゲンやエラスチンを破壊、お肌の弾力低下・シミ・しわ・たるみの原因にもなります。光老化を引き起こす原因はUVAにあります。

・UVB

→5月~8月がピークといわれ、お肌を赤く炎症させるサンバーンを引き起こします。こちらは皮膚の表面にとどまりシミやそばかす、皮膚がんの原因にもなるといわれています。

文字にするととても恐ろしいですね紫外線・・・
これらから大切なお肌を守るためにも日焼け止めは必須といえます!
でも日焼け止めの種類って多すぎて、どう選べばいいかわからない!そんな方のために、表記の意味や種類、選び方などをみていきましょう。

日焼け止めって種類があるの知ってましたか?


まずは日焼け止めの種類ですが、大きく分けて2つ、紫外線吸収剤紫外線散乱剤があるのをご存じでしょうか。

紫外線吸収剤とは、降り注ぐ紫外線を吸収して熱と一緒に放出し、紫外線からお肌を守る機能のある日焼け止めのことを指します。紫外線へのバリア機能は非常に高いですが、成分をみると人体や自然によくないものも多く刺激も強いため、日焼け止めで肌荒れを引き起こす原因の多くはこちらにあるといってもよいでしょう。
また、先述したように珊瑚への影響もこちらの紫外線吸収剤が原因と言われています。

一方、紫外線散乱剤は酸化亜鉛と酸化チタンを使用して、お肌に塗布した際にこれらの細かい粒が反射板の様な役割を果たし、紫外線を反射してお肌を守る機能を持った日焼け止めです。極稀に金属アレルギーに反応がでてしまうことがあるようですが、その場合は酸化亜鉛のみ使用しているものを使ってみてください。紫外線吸収剤に比べて少し白残りしやすいですが、安全性の高いことから、お肌の弱い方や小さいお子様にはこちらの紫外線散乱剤をおススメします!

紫外線と日焼け止めの種類を説明できましたので、ここから本題のSPFとPAについてみていきましょう。

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【SPF?PA?高い方がいいんでしょ?】


日焼け止めを購入する際、誰もが見たことのある表記、それがSPFとPAだと思います。筆者もとりあえず高いもの買っておけば間違いないでしょ!と思っていた時期がありました。むしろこの記事を書くにあたりいろいろと調べてみるまではあまり興味もありませんでした・・・しかし!知ってしまったからには気にせずにはいられません。それでは解説していきましょう。

・SPF(Sun Protection Factor)1~50+まで

UVBに対しての効果があり、肌が炎症をおこすまでの防御時間の長さを表す指数です。
強さではなく防御の持続時間を表しているんです!!
人間のお肌にはもともと紫外線を防御する機能が備わっています。日本人の肌の平均した防御持続時間は15分~20分といわれ言われています。

SPFの数値は、それをどれだけ長持ちさせられるか、ということなんですね。

例えばSPF30のものを塗布した場合、SPF30×肌バリア20分=600分となります。SPF30を使用した場合バリア機能は10時間持つ計算となります。

紫外線の強い地域や、海・屋外プール等に行かない限りは10時間のバリア時間があれば充分だということがわかります。


・PA(Protection Grade of UVA)+~++++まで

UVAに対しての効果があり、+が多いほど防御効果が高いことを示しています。

ふたつの効果がわかったところで、やはり表示が高い方がいいのでは?と思う方もいるかもしれませんが、デメリットももちろんあります。

防御持続時間や防御力が高ければ高いほど、防御剤の配合濃度も高くなります。

そのため全てではないものの、使用感があまりよくないものがあったり、配合濃度が低いものと比べて高価だったり、肌への刺激も強くなるため肌トラブルの原因になったりもします。

個人差や環境によって変動はありますが、平均したオススメとしてはSPF30・PA++くらいでしっかり紫外線からお肌を守れるといえるでしょう!

以上が日焼け止めの表記の説明になります!


ただし、日焼け止めの効果は紫外線によって劣化したり、摩擦等の刺激で簡単に剝がれてしまうことがあります。SPF30だから一度塗ったら10時間放置でいい!ではなく、必要に応じて(場面によりますが2時間置き程度を推奨)塗り直しをすると更に安心です。


ここまで、いかに紫外線が危険で日焼け止めが大切・選び方を見てきましたが、少しだけ余談にお付き合いください。


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【紫外線って絶対悪?メリットがあるの??!】


昔から、太陽の恵み・日光浴は大切!と言われてきたように、太陽からの紫外線はデメリットだけでなくメリットもたくさんあります。
ここで重要になるワードは【ビタミンD】 です!!

紫外線は老化の原因と書きましたが、得られるものもあるのです。それがビタミンDです。
日光にあたり、紫外線(UVB)を皮膚から取り入れることにより人体ではビタミンDを生成することができます。

ビタミンD不足が及ぼす人体への影響にはどんなものがあるのでしょうか?

代表的なビタミンD不足が引き起こす病気は骨粗しょう症や子供ではくる病です。ビタミンDはカルシウムのバランスを整え健康な骨や歯を保ちます。虫歯の予防にもなるということですね!

また、血中のビタミンDの濃度が少ない人ほど生活習慣病やうつ病になる可能性が高くなることがわかっています。日照時間の短い国や地域にうつ病の患者さんが多いのはビタミンDが関係しているのです。

他にも、筋力の低下や身長が伸びない、免疫力の低下、花粉症、糖尿病などを引き起こすともいわれています。

私たちの身体にとってビタミンDはなくてはならないビタミンのひとつですが、日光浴(紫外線)以外にも食品から取り入れることが可能です。

代表的な食品に魚の切り身、卵の黄身、海藻や干ししいたけなどが挙げられます。

光老化も怖いし、食べ物で必要量を摂取できれば日光浴しなくても大丈夫なのでは?とお考えの方もいるかもしれませんが、それだけではどうしても不足してしまうのです。

潜水艦の乗組員に日光を浴びず毎日必要量のビタミンDを含んだ食品だけを与えた実験では、血液検査の結果、明らかにビタミンDが不足しているという結果がでたそうです。

このことから、食品だけではなく日光を浴びてビタミンDを体内で生成しなくてはならないことがわかります。

なにごともいい加減が良い加減(筆者の座右の銘です!!)といったもので、過度な紫外線対策も健康にあまりよくないのです・・・

また、ビタミンDに必要なUVBはガラスや服をあまり通らない性質を持つため、室内に籠りっきりで日光を浴びると、人体にはあまりよくないUVAのみ吸収してしまうので要注意です。

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以上、今回は紫外線や日焼け止めについてかかせていただきました。

上記以外にもテクスチャーや匂い、もちろんパッケージも選ぶ際には欠かせない条件です!!今回の内容をもとに、なにを選んだらいいかわからない!!から、選ぶのがちょっと楽しいかも!と思ってもらえたらうれしです。

また、紫外線や日焼け止めが人体や環境へ与える影響に興味を持っていただき、少しでも自分に合ったものを選ぶヒントになれば更にとてもうれしく思います。

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